パニック障害ってなに?
誰でも、予期せぬ衝撃的な出来事に遭遇すると、パニック状態に陥ることがあります。
判断力が狂ったり、心臓がドキドキする、息が苦しくなる、など、身体に反応が出ることもしばしばです。ある危機的状況に対して心身が防衛反応を起こすことは、人間に備わった正常な反応です。
パニック障害は、実際に危機がない状態にもかかわらず、脳が幻の危機を感知して発作を起こしてしまう心の病気です。
パニック障害になると、わけもなく急に怖くなります。
このような頻繁に起こる恐怖感は、「パニック発作」といわれます。
パニック発作には、動悸、息切れ、めまい、ふるえ、大量発汗などの症状もあります。この症状は心臓発作に似ているので、死ぬのではないかと心配することが多く、不安と苦しさのあまり、救急車で病院にかかることも多いです。しかし、病院で検査をすると特に異常はないと言われる、これが典型的なパニック発作です。
パニック発作は何の兆しもなく時や場所をえらびません。人混み、バスや電車の中などで起こるケースが多いです。
また発作が起きてしまうのではないかという恐怖感にかられ、一度発作が起こった場所を遠ざけるようになります。家から出られなくなってしまう場合もあります。
たいていの場合、パニック障害は青年期に発症します。また、ストレスの多い時期に発症する人もいます。誰もがパニック障害になる可能性がありますが、男性よりも女性に多い病気です。
パニック障害チェック項目
パニック障害にみられるおもな症状には、以下のものがあります。これらがひとつでも当てはまる方は、お気軽にご相談ください。
□ 胸が痛んだり、動悸がする
□ 息をするのがつらく、胸がつかえた感じがする
□ めまいがしたり、汗をかく
□ 胃の調子が悪い、吐き気がする
□ ぶるぶる震えたり、体がうずくことがある
□ とんでもないことをするのではないかと思う
□ 自分が自分でないような気がする
□ 自分は死ぬのではないか、気が狂うのではないかと思う
パニック障害を治そう!
最近の研究によって、パニック障害の人は、二酸化炭素や乳酸で発作が起こりやすいことがわかってきました。これをもとに、パニック発作の解明が進んでいます。
パニック障害は、薬や治療によって治すことが出来る病気です。
病気の症状を受け止めて、改善に向けての治療をしていきましょう。