社交不安障害(SAD)とは
大勢の人の前でスピーチをするのが苦手だ、発表の前に不安を感じる、初対面の人に挨拶するのが恥ずかしい、などは日常誰もが経験することです。
ところが、このような状況を恐れるあまり、その状況を避けようとして学校や会社に行けないほど日常生活に支障をきたすような状態を、社交不安障害(SAD)といいます。
これは、日本では古くから「対人恐怖」として知られている病気です。
誰でも、人前で何かをする場面では緊張したり発汗したりすることがあります。
しかし、極度な身体反応が出たり、それにより対人関係がうまく築けないとお悩みの場合は、「社交不安障害」の可能性があります。
社交不安障害の人が恐怖や不安を感じる状況は、以下のようにさまざまです。
・ 人前で文字がかけない
・ 初対面の人に会う、話をするのが苦手
・ 偉い人の相手をするのが苦手
・ 人々の注目を浴びるのが怖い
・ 人前で食事ができない
社交不安障害の症状
社交不安障害の症状には以下のようなものがあります。
・ 手足が震える、動悸がする
・ 顔が赤くなる、青くなる、顔が硬直する
・ めまい
・ 声が震える、声がでない
・ 口がかわく、息苦しい、吐き気 など
上記のような症状が気になる方は、まずは「社交不安障害セルフチェック」で確認してみましょう。
社交不安障害の治療
社交不安障害は、治療すれば必ずよくなる病気です。
社交不安障害の治療には、心理療法や薬物療法などがあります。
薬物療法にはSSRIを用い、一般に効果は1~2週間であらわわれ、3~8週間のうちに症状が次第に改善していきます。
当院では、薬物療法を中心に治療しております。
病気の症状を受け止めて、改善に向けての治療をしていきましょう。