5月病とは?
春は進学や就職など、生活環境が大きく変わる季節です。
新しい環境にうまくなじめなかったり頑張りすぎたりして、5月の連休過ぎあたりから心身の状態を崩してしまうことを『5月病』といいます。
5月病とはいわゆる通称ですので、人によっては6月以降、疲労やストレスがピークに達した頃に症状が出てくることもよくあります。
5月病は こころとカラダのSOS
疲労やストレスがたまりそれが限界を超えてしまうと、こころやカラダが変調を訴えてきます。これが、こころと体のSOSサインです。
「やる気がでない」「気持ちが落ち込む」「イライラする」「眠れない」「寝ても疲れがとれない」「食欲がない」など、これらのサインはどれも特別な症状ではないため、見逃してしまいがちです。
しかし放っておくと、登校拒否や出社拒否、うつ病など、深刻な心の病になってしまうこともあります。そうならないためには、早めの対処が大切です。
こころとカラダに休息を
変調を感じたら、まずはたっぷり休養をとり、がんばりすぎのこころとカラダを十分に休めてあげましょう。趣味やリラックスの時間をとるなど、頭をからっぽにして気分転換をしてみるのも効果的です。また、誰かに相談したり、愚痴をこぼすだけでも気持ちが楽になることがあります。
それでも症状がよくならない場合は、専門医師やカウンセラーに相談することも有効です。
精神科や心療内科の受診を躊躇する方もいらっしゃいますが、決して特別な場所ではありません。こころの不調がカラダの異変を引き起こしてしまうこともあります。こころもカラダも、不調を感じたら早めの治療が大切です。
(監修:Dr.toyo Kato)